K様　BMW　X5　オイル漏れ修理レポート

この度はご入庫ありがとうございました。異音の修理に取り掛かる予定でしたが、

オイル漏れが酷く、走行に支障が出るレベルでしたので先に診断して参ります。

エンジンを始動したと同時に室内まで煙が舞い込んでくる状態でした。

場所はオイルフィルターハウジングケースです。

他のオイル漏れもありますが、損傷がひどい箇所から作業に取り掛かって参ります。

オイルフィルターハウジングケースのガスケットから漏れていますが、

過走行の為ケースの変形も考えられるのでケースASSYの交換をさせて頂きます。

ガスケットの拡大図になります。

ガスケットが熱で変形しておりましたので、ガスケットも新しい部品に交換しております。

オイルフィルターハウジングケースを全て取り外した状態になります。

取り外したオイルフィルターハウジングケースになります。

新しいオイルフィルターハウジングケースになります。

内燃機関系統なので、トルク管理をしっかり行って参ります。

規定トルクにて締め付けております。

ヒートエクスチェンジャーも同様規定トルクにて締め付けております。

ラジエターアッパホースのプラスチック部が熱でクラックが入っておりました。

写真のOリングとホースのプラスチックになります。

こちらはエンジン～サーモケース間のホースになります。

付け根が粉々になっておりました。

ホース内部が手で押さえるとボロボロになる状態でした。

他のホースも考えられる状態ですが、今回2つのホースを交換しております。

新しいホースと比較した写真になります。

先端部が無くなっております。

交換したホースになります。

真空引きでLLCのエア抜きを行っております。

漏れが無いかもチェックしております。

LLC充填後、加圧テストを実施。

現状LLCの漏れは見受けられません。

次に左付近の異音修理作業に取り掛かって参ります。

ロードテストを行った結果、

フロント部のショックアブソーバーのアッパマウントのストッパーが粉々でした。

アッパマウントの拡大図になります。中のゴムのマウントも亀裂が入って

異音が発生しておりました。

交換作業に取り掛かって参ります。

左ショックアブソーバーASSYをまず取り外して参ります。

こちらはショックアブソーバーを取り外した状態になります。

ショックアブソーバーを分解した様子になります。バンプストッパーは粉々になって

なくなっておりましたので、交換して参ります。

今回交換させていただく部品と既存の部品になります。

新しいリペアキットを組付けた状態になります。

新しく組付けたアッパマウントの拡大図になります。

赤丸部が粉々になってたバンプストッパーになります。

アッパマウントのさらに拡大した写真になります。

このゴムの部分が今回異音の原因となります。

亀裂が走って完全にショックアブソーバーが底打ちしておりました。

アクスル関係になりますのでトルク管理を行っております。

規定トルクにて締め付けております。

上部アッパマウントも規定トルクにて締め付けております。

左フロントショックアブソーバー組付け後ホイールの締め付けを実施。

規定トルクにて締め付けております。

最終異音確認の為、再度ロードテストを実施。

不具合は改善されました。この度はご入庫ありがとうございました。