T様　ベンツ　「エンジン加速しない」診断レポート

129772　km

この度はご入庫ありがとうございます。

エンジン不調の診断作業に取り掛かって参ります。

早速不具合をテスターで確認した結果、複数エラーがありました。

不具合を特定する為、早速エラーを消去して走行テストを行って参ります。

走行テスト後、P029921のタービンのブースト圧がかかっていないエラーが残りました。

パラメーター上プレッシャーセンサーの数値が、極端に差が生じていました。

現状センサーが悪いか判断が難しいので、お客様と相談の結果先にセンサーの交換を

実施させて頂きます。

早速入り口と出口のプレッシャーセンサーの交換作業に取り掛かって参ります。

入り口側は上部に付いておりますが、出口側は水冷式の

インタークーラーをかわしての作業となります。

新旧比較したプレッシャーセンサーの様子になります。

エンジンオイルまみれになっておりました。

上下のプレッシャーセンサーの交換後、復元作業に取り掛かって参ります。

その後、テスターを使用して再度不具合及びパラメーターでの

チェックを実施しております。

パラメーター上、出口側の数値は向上したのですが、規定値まで到達していませんでした。エア漏れの可能性があります。

早速各所エア漏れのチェックを実施。目視でのエア漏れ等は見受けられませんでした。

タービンのウエストゲートバルブの点検を行って参ります。

点検の結果、負圧を生じてもダイヤフラムがほとんど動かない状態でした。

結果、ウエストゲートバルブから負圧が逃げてしまい、タービンが動かなくテスターでの負圧の数値が異なったと推測されます。

このダイヤフラム単体では部品供給は無く、タービンASSYとなります。

お客様と相談の結果、中古部品のタービンを取り寄せてウエストゲートバルブ単体を

交換する方向で実施して参ります。

中古部品のタービンを負圧テスト実施の結果、負圧は正常に保持しております。

早速ウエストゲートバルブ単体を交換して参ります。

新旧比較したウエストゲートバルブ単体の様子になります。

同時にタービン側の羽の部分のガタ等も点検しております。

現状車両に搭載しているタービンは使えそうなので再使用を行って参ります。

ウエストゲートバルブ交換後、テスターを使用してエラーのチェックを行っております。

エラーが無い事を確認してロードテストを実施しております。

ロードテスト後、再度エラーが再点灯していないかテスターで確認しております。

不具合は改善致しました。この度はご入庫ありがとうございました。

 

 

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