M様　BMW５　雨漏れ修理レポート

65338　km

この度はご入庫ありがとうございます。

雨漏れ修理作業に取り掛かって参ります。

カーペットが完全に水浸しになっておりました。

今回、入庫した段階で助手席後ろのカーペットが水浸しになっておりましたので、

雨漏れの特定を実施する為各シートを取り外して参ります。

助手席の後側のドア内張を外して点検しております。

 助手席側のドア内張を外している状態になります。

運転席後側のドア内張を外している状態になります。

助手席側のシートを外してシャワーテストを実施している様子になります。

シャワーテストの結果、フロント部の左ハンドル用の穴を塞ぐ

蓋より雨漏れが浸入しておりました。

室内側からの写真になります。雨漏れが多量に入っている状態になります。

外側の様子になります。この部分より雨水が浸入して車内に入り込んでおりました。

底には土や枯葉等が蓄積されてました。

このゴムの部分からも侵入する可能性がありますが、

今回は保留でさせて頂いております。

雨水の侵入経路が分かったので、対策を取って参ります。

アンダーカバー、左フロントタイヤハウスを取り外して参ります。

写真では醜いですが、黄色い蓋が左ハンドル用のカバーになります。

赤丸の部分に水が溜まり、最終室内に入り込んでいました。

汚れている部分は水が溜まった形跡がありました。

黄色いカバーにも簡易的に防水処理を実施しております。

赤丸の部分に水が溜まっておりましたので、現状のままでしたら再発するので

今回排水口を増やし、水が溜まらないようにさせて頂いております。

赤丸の部分が正規の排水口になります。かなり詰まっておりましたので、管の清掃を

行っております。同時にゴミの清掃も行っております。

排水口の最終出口がこの部分になります。こちらも清掃を行い、

排水しやすいように行っております。

排水を拡大させて頂きました。

同時に水が溜まるカバーにも排水口を増やしました。

極力水が溜まらないようにさせて頂きました。

排水処理と防水処理が完了致しましたので、復元作業に取り掛かって参ります。

復元作業完了後、取り外したホイールを規定トルクにて締め付けております。

次に、車内側の乾燥作業に取り掛かって参ります。

 アクティブステアリングのコネクターの一部が錆びておりました。

コネクターの拡大図になります。

アクティブステアリングのコンピューターになります。

コネクターの一部が腐食しておりました。

今回清掃を念入りにしております。

アクティブステアリング復元作業完了後、乾燥ブースに入れて車内の乾燥を行って参ります。

乾燥温度を80℃に設定して、30分これを3セット行います。

一回目の様子になります。

1回目の温度状態です。

これを3回行って参ります。

乾燥が完了してシート類を取り付けた状態になります。

組みつけたリヤシート側になります。

最終30分以上シャワーテストを行い、水の侵入は無い事を確認しております。

雨漏れ修理完了後、専用のテスターを使用して

アクティブステアリングの関連性の初期化を行って参ります。

今回アクティブステアリング、EPS、各コンピューターの初期化及びハンドル位置再学習を行っております。

初期化実施後、ロードテストを実施。警告灯の再現性はありません。

現状は問題ありませんが、電装部品が水に浸かっていたので再発する可能性があります。

作業は以上になります。この度はご入庫ありがとうございました。